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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－⑥ |
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これは私の実体験に基づいた[白血病が寛解(完治)する迄の記録]である。 |
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私の治療に採用された[臍帯血ミニ移植]は､これまで寛解の為の骨髄移植は50才が限度とされて |
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いたようであるが､これを50～70才代の高齢者にも治療の道を開いた､画期的な治療法であると実 |
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感している。この治療法はいまも研究が続けられており、更に進化するものと期待している。 |
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虎の門病院での治療生活の続き |
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2008年07月24日(木) |
・09:40時頃 ｢耳鼻科｣外来に行き聴力検査を中心に行った。右耳が自然 |
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に治った事を伝えると｢聞こえなかった耳が完全に治った事は運が |
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いい｡普通は全く聞こえないままか､難聴が後遺症で出たりする。 |
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耳で特に治療する点はない。｢めまい｣は治るのに時間が掛かる。 |
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その内､治るのではないか｣との事であった｡ |
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2008年08月01日(金) |
・歩行器を使い歩行練習をしているが､数日前から目まいがひどく､あまり |
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練習をやれなかった｡ |
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・２４時間連続点滴治療の影響か､昨夜は１時間置きにトイレに行きたく |
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なり目が覚めた。迷惑この上ない状況だった｡ |
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2008年08月09日(土) |
・昨日､24時間の点滴を終了した為か､昨夜は2時間置きのトイレとなった｡ |
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連夜続く1時間置きのトイレは､かなりつらかった｡ |
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・うがい薬と歯磨きをポリ袋から出していて気づいたが､ポリ袋に血が付いて |
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いた。右手の4ｶ所から出血している。 |
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消毒用のアルコールもヒリヒリと手に沁みる｡ |
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2008年08月10日(日) |
・偶然に通りがかった担当医に｢右手から出血している｣事を伝えたら､ |
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｢血小板が少ない為だ。輸血しよう｣との話になり､急きょ血小板の輸血を |
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行う事となった｡ |
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2008年08月12日(火) |
・16:00時 主治医より現状と今後の治療方針について説明を受けた｡ |
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・この病院に来た時から｢白血病｣になっていた。｢臍帯血移植｣は｢生着 |
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不全｣が見られるので､基本的にバンク登録のドナーを使う予定｡ |
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クリーンルームの空き状況も見て､その時点でドナーが間に合わなけれ |
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ば｢臍帯血｣を使う。移植から退院迄は１カ月を見ている。 |
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移植まではあと１カ月位を考えている｡ |
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2008年08月19日(火) |
・点滴を始めると血管が痛む症状が現れた。毎日
同じ位置に点滴針を |
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刺し直しており､この位置の血管寿命と判断し､別の血管の適当な位 |
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置を探し刺し直す事となった。 |
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担当医を待ったが外来で忙しく来れず､別の先生が来て刺し直しを行 |
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ったが､腕時計に当たったとかで失敗した。再度刺し直す事になったが､ |
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その痛さに悲鳴を上げた。おかげで点滴開始は大幅にズレこんだ。 |
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2008年08月20日(水) |
・主治医来室。｢転院してきた時の骨髄は90%がBLASTで満たされ白血病 |
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に進行していた。最近の血液検査ではBLASTが減っており､ひょっとして |
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白血病が治りかけているかも知れず､現在の骨髄状態を把握したい |
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ので明日午前中に骨髄検査を行う｣との事。もし本当なら奇跡だ｡ |
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(※ BLAST(芽球)=白血病は血液の癌。採決された血液の中の |
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白血球中に見つかる異常細胞) |
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2008年08月21日(木) |
・11:40時頃より骨髄採取開始､12:00時前に終了した。前回より短時間で |
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完了し痛みも少なかった｡ |
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2008年09月01日(月) |
・｢本日の血液検査｣の結果､血小板が低いので｢血小板｣の輸血を行うとの |
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事。血液型は[Rh+]であるが手元になかったらしく[Rh-]の血液を使った｡ |
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[Rh+]のものに[Rh-]は使えるが逆は不可との事。｡ |
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2008年09月04日(木) |
移植手術に先だって放射線治療を行うに当たり、放射線の量を決める為の |
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検査を行った。「首の幅」「肩幅」「腹部の幅」「腰の幅」「足の幅」を測定する |
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簡単なものであった。 |
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2008年09月08日(月) |
・｢車イス用トイレ｣の中で鼻をかんだら｢鼻血｣が止まらなくなった。トイレの |
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便器や床も血で汚れ､次々と出てくる｢鼻血｣の為､なかなかトイレから出る |
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事が出来なかった。 |
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パジャマもあちこちが血で汚れた。運良く7Fの｢耳鼻科｣診療室の先生 |
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に治療をしてもらい､昼食は支障なく食べる事が出来た｡ |
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2008年09月10日(水) |
やっとクリーンルームのベッドが空いたので13階病棟に引越した。実に入 |
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院してから約2ヶ月を要した。治療法として「臍帯血移植は[生着不全]が見 |
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られるので基本的に骨髄バンクに登録されたドナーを使う予定」との事｡ |
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クリーンルームに入ったら「面会謝絶」となり、会社の同僚や友人にも会え |
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なくなる。家族でさえ感染を防ぐ対策をしなければ面会は許されない。 |
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2008年09月11日(木) |
移植手術の前処置として全身放射線照射を受けた。照射は30分位で |
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ベッドに寝た状態で行った。「放射線照射を行った為約1週間以内に移植 |
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手術を行わなければ命が危ない」との事。 |
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2008年09月19日(金) |
骨髄バンクにはHLA適合者が多数登録されていたが、放射線照射を行っ |
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てから1週間経っても骨髄移植に応じてくれるドナーが見つからなかった為 |
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臍帯血ミニ移植を実地した。 |
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これ以上遅れれば命が危ないとの判断によるものであった。 |
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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－⑦ |
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に続く｡（この画面は閉じて下さい｡） |
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