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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－⑤ |
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これは私の実体験に基づいた[白血病が寛解(完治)する迄の記録]である。 |
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「骨髄異形成症候群(MDS)」「余命3年」を宣告された時、今後の選択肢として二つ提案された｡ |
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それは |
「１＝残された3年間を大切に、有意義に、楽しく過ごす」 |
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「２＝命を落とすかも知れないというリスクを覚悟して治療を受ける」 と言うものであった｡ |
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当時私は59才、子供二人もまだ学生だったので「冗談じゃない。死んでたまるか。絶対に生きぬ |
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いてやる」との決意で治療の道を選択した。 |
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川崎病院での治療生活 |
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2008年06月19日(木) |
・昨晩2100時過ぎ
左足の角質に似たような皮膚を剥がしたら血が出てきて |
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止まらなかった。ナースコールで看護師を呼びガーゼを当ててもらった。 |
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ところが､朝ガーゼを外して見たらまだ血が止まっていなかった｡ |
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｢これが 血小板が不足すると血が止まらないという事か｣と実感した｡ |
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・1705時頃 担当医が来室。｢今朝の血液検査の結果､血小板の数は1.2万 |
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の為今から血小板の輸血を行う。足の出血はこの輸血で止まるだろう。 |
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炎症反応が上がっているので､調査の為血を培養するので採血も行う｣と |
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の事｡ |
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2008年06月20日(金) |
朝食前の血糖値測定結果は｢60｣（通常｢70強｣）で低かった。 |
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すぐにブドウ糖を飲み､その後の血糖値は正常となったが低目｡ |
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2008年06月27日(金) |
｢15Fの食堂でラーメンを食べたいのですが････｣と相談したところ､｢病院 |
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は“ばい菌の巣”だ。せっかくここまで感染もせずに頑張って来たのに､それ |
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を無にしても良いならどこへ行っても良い。私はあまり勧める事は出来ない｣ |
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と､暗に､強烈に断られた｡ |
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2008年06月30日(月) |
・前日の血液検査結果､血小板の数は1.9万。ヘモグロビンも減って来てい |
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たので､06:30時頃から輸血の為の点滴開始。14:00時頃から血小板と赤 |
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い血の輸血開始。 |
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18:30時頃全ての輸血終了｡開始から終了まで12時間掛かった｡ |
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・髪が伸びたので出張理髪店を呼び散髪した。14:00時頃 主治医が輸血 |
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の為来室。その際､｢理髪店を呼んでいたが､その理髪店がマスクをして |
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いなかった。この病気は何にでも感染する恐ろしい病気だ。マスクをする |
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よう あなたが言わなきゃダメ｣と強く怒られた｡ |
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2008年07月04日(金) |
・本日の血液検査結果､血小板の数は9,000と少ない(通常=141,000～ |
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327,000)。17:05時頃 輸血20単位開始｡ |
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・両手に出来た黒いアザは血小板が少なくなった事と関係しているとの事｡ |
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2008年07月11日(金) |
・13:15時頃 ｢虎の門病院入院受付｣より待ちに待った連絡あり。 |
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｢お待たせしました｡やっとベットが空きましたので転院をお願いします｡ |
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午前10時迄に来て下さい｣との事だった。 |
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｢川崎の病院に入院しているので､午前10時迄に入るのは難しい｣と答 |
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えたところ､｢07/14(月)の午後2時迄に昼食を済ませて来て下さい｣と |
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の事であった｡ |
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・21:35時頃 体調うかがいに来た主治医に｢虎の門病院から転院の連絡が |
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来た｣と伝えた。主治医は｢私が一番喜んでいるなんて言わないでくれ｣と |
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言っていたが大喜びしてくれた。 |
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｢喜んでいいものかどうか複雑な気持ちだ。移植手術にはリスクが伴う｡ |
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必ずしもうまく行くとは限らないからなー｣とも言っていた。 |
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私は｢うまく行く事を信じて､願って､直す為に移植手術を受けるので |
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す｣と答えておいた｡ |
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虎の門病院での治療生活 |
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2008年07月14日(月) |
川崎病院を退院し虎の門病院へ入院。 |
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入院手続きをしてから約1ヶ月待たされたが、さすがに全国から患者が押寄せる人気の |
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病院だという事も実感した｡ |
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白血病や骨髄異形成症候群の患者はクリーンルーム(無菌室)の整った13階病棟に入る |
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のだが、クリーンルームのベッドが空いていなかった為とりあえず６階病棟に入った。 |
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検査､手術､治療等に必要な説明を聞き多くの｢同意書｣に署名した｡二度とやりたくないと思 |
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っていたが、「現在の状態を調べその結果で処置法を決めたい」との事で止む無く骨髄採取 |
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を受けた。入院に必要な心電図、Ｘ線、歯科、肺機能、ＭＲＩ、心臓超音波、眼科、耳鼻科等 |
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の検査を行った。 |
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又、長い入院生活が続く為入院に於ける注意事項等を説明された。「食べてはいけない物」､ |
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「食べて良い物」､「薬を飲む飲料水はペットボトルを購入する事。水道水は止めた方が良い」､ |
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「セクハラ、暴力等が発覚した場合は強制退院」等であった。 |
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1～2日ごとに血液検査を行い、特に白血球の数、血小板の数、ヘモグロビンの数が通常より |
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低く危険な状態が確認された場合、血小板や赤血球の輸血を行って来た。 |
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入院当初、白血球=1,000(通常3,400～9,200)、血小板=5,000(通常141,000～327,000) |
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ヘモグロビン=7.2(通常13～17)であった。 |
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それらの値がどんどん悪化するので輸血を繰り返し行い対応してもらったが、 |
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クリーンルームが早く空く事を願うばかりだった。 |
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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－⑥ |
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に続く｡（この画面は閉じて下さい｡） |
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