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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－② |
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これは私の実体験に基づいた[白血病が寛解(完治)する迄の記録]である。 |
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白血病や骨髄異形成症候群(MDS)は「血液の癌」である。友人に教えられて大変助かった事 |
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であるが、この病気には「がん保険が効く」との事であった。 |
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「まさか私が癌になる事はないだろう」と思っていたが、入社当時から付合いで「がん保険」に |
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入っており、さっそく保険会社に問合せたら「保険料を払う。必要な申請書を提出願う」との事。 |
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治療費は高額なのでこの「がん保険」は大助かりであった。若いうちから「がん保険」に入っ |
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てて本当に良かったと痛感している。 |
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川崎病院での入院生活の続き |
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2008年01月16日(水) |
朦朧(もうろう)とした意識の中で、見舞いに来てくれた家族、親戚、友人が |
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懸命に励ましてくれていた事を何となく覚えている。 |
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もう駄目(死ぬ)と言われていた状況で､主治医の懸命な治療(ステロイド |
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パルス(点滴)1000mg緊急投与(前記①への対応))により､奇跡的に危機 |
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的状況を乗り切る事が出来た。心電図による監視を開始｡ |
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この主治医には命を救ってもらい感謝するばかりである。 |
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2008年01月17日(木) |
尿道にゴム管を挿入。無意識で尿を出せるようにされた。当然､夜は体を |
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固定された｡ |
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2008年01月18日(金) |
スタッフルームに近い個室が空いたので､1254号室に移動｡ |
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この日から抗ウィルス剤ゾビラックス投与(前記②への対応)｡ |
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2008年01月19日(土) |
この日からステロイド(点滴)60mg投与｡ |
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2008年01月23日(水) |
尿道からゴム管を撤去､自分で尿瓶を使い尿の処理が出来るようにした｡ |
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体の固定解除｡ |
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2008年01月25日(金) |
退屈な入院生活の中パソコンの持込みが許可されたので、貴重な |
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この体験をパソコンで日記に書く事とした。もし生き延びられれば､この記 |
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録が役に立つかも････。記憶の無い部分は妻から聞いたりして書いた｡ |
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2008年01月26日(土) |
全ての点滴と心電図による監視を終了し錠剤に切換え。 |
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今日からステロイド(点滴)55mg。 |
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以後一週間で5mgづつ減らし､当面30mgまで減らして行く予定｡ |
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2008年01月28日(月) |
ﾘﾊﾋﾞﾘ開始。ﾘﾊﾋﾞﾘの先生が毎日来て指導してくれる。ベｯドの上で出来る |
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｢指｣､｢手｣､｢足｣は時間の許す限り積極的に行うよう指導された｡ |
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2008年02月01日(金) |
午後､主任看護師が｢耳鼻科に呼ばれましたよ｣と言って車椅子を押しな |
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がら部屋に来た時､私が汗を拭いているのを見て｢この部屋はそんなに暑く |
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ない。その汗は何か変｡冷や汗かも･･･｣と､即､血糖値測定。主任の予想通 |
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り低血糖が確認されﾌﾞﾄﾞｳ糖を飲んだ。耳鼻科は2/4(月)に延期と決定｡ |
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夜､主治医から｢低血糖の話は聞いた。担当看護師の適切な判断だった｣ |
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と伺い､主任看護師には感謝の気持ちで一杯だ。 |
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2008年02月03日(日) |
2/3(日)の夜遅くから頭痛。2/4(月)はこの状態で耳鼻科外来へ。一日中 |
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不調。いつものようにリハビリの先生が来てくれたが、体調の悪さから丁重 |
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に断った｡ |
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2008年02月05日(火) |
主治医から｢頭痛､めまい､ｼﾋﾞﾚが進行している等から､再度､髄液の検査 |
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が必要｣との診断結果が出た。早い方が好いとの事で16:00から髄液採取｡ |
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前回の苦い経験から､採取から2時間は絶対安静とした。夜も出来るだけ |
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上を向いて寝る事とした。夜から点滴治療開始(ｱﾐﾉｻﾝ､抗生剤)。 |
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2008年02月07日(木) |
全脳MR検査。ABR､VEP検査(目から脳､耳から脳への反応を測定する)。 |
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2008年02月08日(金) |
前日の全脳MR検査結果､｢症状が進行している｣と診断。複数の先生とも |
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相談したが､訴えている症状(目の焦点が合いずらい､左手､左足のｼﾋﾞﾚ､ |
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顔右半分の麻痺ぎみ､舌のｼﾋﾞﾚ､特に右端)と全脳ＭＲの撮影結果が一致 |
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しているとの事。 |
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今後はステロイドを使わず真の原因を突き止める方向に持って行く。 |
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今朝の血液検査は外部に委託しており､その結果を待っている所｡ |
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18:00 抗生剤(ｿﾞﾋﾞﾗｯｸｽ)投与｡ |
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2008年02月09日(土) |
00:00頃目覚め､左手のｼﾋﾞﾚ､右舌のｼﾋﾞﾚ(特に右端)が改善し､言葉も |
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ｽﾑｰｽﾞに話せる事を確認した。更に04:00頃､聞こえなかった右耳が少し |
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聞こえるようになった事を確認。劇的改善を実感した｡ |
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主治医は |
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・｢免疫不全の患者はサイトメガロウィルスに感染している可能性が高く､血液検査の |
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結果が出る前に治療を行いたい｣ |
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・「血液検査の結果が出るまで待つと手遅れになる事も考えられる。同意を得られれば |
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すぐやりたい｣ |
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・「このウィルスに効く抗生剤はデノシンだが､この薬剤は骨髄抑制を引き起こし白血球 |
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を作らない。その為､好中球が500未満の患者には禁忌となっている。 |
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それでも､あなたの場合は使う必要があると考えている。どうしますか？｣ |
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・文句なく私は同意した。妻も悩んだ末同意した。 |
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20:00時デノシン投与2H。次は翌日10:00時｡ |
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デノシン投与により感染しやすくなる為､一段と入室規制強化(来訪者は |
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家族でもキャップとエプロン着用)｡ |
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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－③ |
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に続く｡（この画面は閉じて下さい｡） |
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