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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－① |
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これは私の実体験に基づいた[白血病が寛解(完治)する迄の記録]である。 |
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忘れもしない2007年12月､突然に白血病を発症し余命３年を宣告されていたが､翌2008年､ |
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ある病院で臍帯血ミニ移植(さいたいけつミニいしょく)なる治療をうけて奇跡的に寛解し､ |
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2009年3月に退院した。私が体験した｢白血病」発症から退院までの経過を記録する。 |
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2007年12月09日(日) |
自宅で昼寝のあと立ち上がったところ､激しい目眩(めまい)に襲われ歩くこ |
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とが出来なかった。スムーズに話すことも出来ない(ろれつが廻らない状態)｡ |
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(まさか､これが白血病の前触れ(まえぶれ)だったのだろうか？･････････) |
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2007年12月10日(月) |
症状が改善されず出社は無理と判断し､休む事を会社に連絡｡ |
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2007年12月11日(火) |
症状が改善しないので会社を欠勤し病院へ(川崎市立川崎病院)。 |
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とにかく歩けないので妻に支えてもらい病院では車椅子に乗って受付へ・・・ |
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私の状態を見た総合案内係の看護師が｢緊急｣判断､内科に案内された｡ |
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内科の診察に従い｢ＣＴスキャン｣で全脳検査を実施したが､異常は確認され |
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ず｢目眩に効く」との薬を処方された。 |
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2007年12月12日(水) |
この日も症状が改善されず「目眩｣と｢ろれつが廻らない」ことから､耳鼻咽 |
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喉科の診察を受けた。結果「原因不明ながら即入院」と言われ、即日入院 |
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した。 |
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2007年12月18日(火) |
入院に必要な血液検査で､事前に白血球異常が確認されていた。 |
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特に「好中球｣が少ない（外部から侵入して来たバイキンを真っ先に攻撃 |
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する因子）との事。 |
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白血病との疑いもあったが､リューマチ治療で服用していた薬の中 |
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に好中球を減らす副作用のある薬があった事から､まず､それらの薬の服用 |
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を中止した｡ |
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原因を調べる必要があるとの事で骨髄採取を受けた。 |
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(局部麻酔をやりながら採取していたが､かなり痛く辛かった｡) |
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サンプルは慶応病院にも送られ原因解明に協力を仰ぐとの事。 |
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2007年12月26日(水) |
白血球､好中球が少なく外敵に対して無防備状態の為､｢このままでは |
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何にでも感染する危険あり｣と担当医が判断､個室へ強制移動させられた｡ |
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個室使用料は高額であるが､担当医の判断なので病院が負担するとの事｡ |
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2008年01月08日(火) |
血液内科の大御所と言われる先生より白血球異常の原因を通知された。 |
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その病名は「骨髄異形成症候群(MDS：こつずいいけいせいしょうこうぐん)」 |
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(後に白血病に悪化)。 |
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血液を作る骨髄(幹細胞)の異常で正常に血液が作られない病気で、「現在､この病気に対 |
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する治療法は無い」との事。「感染しないよう注意しながら生活していくしかない」と････｡ |
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（あとで判った事だが治療法は存在した。まだこの病院では知られていなかったのである)｡ |
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自覚症状はないが、赤血球の不足は貧血を起こし､血小板の不足は出血がなかなか止まら |
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ない状態となるそうだ。 |
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「治療はいずれも輸血で対応する。白血球の不足は何にでも感染する危険があり、その |
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治療は抗生剤の投与で対応する以外に無い」との事｡ |
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病名を告げられても何が何だかよく判らず実感も無く、ポカンと聞いていただけだった。 |
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完治が期待できるのは「造血幹細胞移植」のみとの事であるが、後日 私が受けた治療法 |
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(臍帯血ミニ移植)は高齢者も希望を持てる安心出来るものである。(詳細は後述) |
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こちら |
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「骨髄異形成症候群(MDS)」の情報は → |
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2008年01月11日(金) |
耳鼻科のＭＲＩ検査で小脳に異常が確認された(影)｡ |
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発見された「小脳異常」の原因を調べるべく髄液(ずいえき)の取出しが行わ |
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われたが､その際「1時間は絶対安静」を指示されたらしい。 |
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だが「絶対安静指示」の記憶が全く無く、絶対安静を守らず
すぐに動き廻 |
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っていた為、深夜2時頃より激しい頭痛､朝食後に激しく嘔吐､また約40度 |
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の高熱が何日間も続いた｡ |
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2008年01月14日(月) |
部屋で激しく転倒(1回目)､頭と顔から出血した血が床に大量に付着 |
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し､立ち上れず もがいている私を見つけた看護師が大騒ぎしていた。 |
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2008年01月15日(火) |
内科にて再度全脳ＭＲ検査実施､小脳の異常･拡大を確認(影が増大)｡ |
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部屋で激しく転倒(2回目)。ﾄｲﾚの横で点滴台を抱えて倒れこんだ。 |
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なかなか起上がれず､しばらく倒れたまま休んでから再度挑戦しようと思っ |
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た所を看護師に発見されてしまった。又､後日あばら骨の骨折を確認｡ |
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高熱が続いていたが、ついに危篤状態となり、妻が主治医に呼び出され |
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「もう駄目かも知れない。家族、親戚、友人等、呼べる人は全て呼んで |
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下さい」と言われたらしい。 |
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(慶応病院の髄液調査の結果､髄液の中にウィルスの存在は認められず､ |
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①多発性硬化症(MS) |
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②進行性多巣性自質脳症(PMC) が考えられるとの事) |
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当然ながら妻は言葉に言い表わせない大きなショックを受けたそう。 |
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主治医は｢ｽﾃﾛｲﾄﾞﾊﾟﾙｽが有効かも知れない。やるかやらないか急いで |
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決めて下さい｣と迫られ､妻は｢お願いします｣と即答したそうである。 |
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昏睡状態が続き危険な状態｡ |
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[白血病･骨髄異形成症候群(MDS)は寛解(完治)する/治る]－② |
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に続く｡（この画面は閉じて下さい｡） |
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